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『なんでも ふたつ』

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【今日のおすすめ絵本】(対象…4歳頃〜)

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『なんでも ふたつ』

 

再話・絵…リリー・トイ・ホン

訳…せき みふゆ

評論社

 

 

 

(あらすじ)

昔々、粗末な小さな家に、ハクタクじいさんと、ハクタクばあさんが住んでいました。

 

ある日、ハクタクじいさんが庭を耕していると、土の中から真鍮でできた「かめ」が出てきました。

 

この「かめ」は、入れたものがなんでもふたつになる、不思議な「かめ」でした。

 

お金やいろいろなものをふたつに増やして大喜びのハクタクじいさんとハクタクばあさん。

 

ところが、翌朝、ハクタクじいさんが買い物から帰ってくると、ドアの音に驚いたハクタクばあさんが、「かめ」にはまってしまいました。

 

ハクタクじいさんが、慌ててハクタクばあさんの足を引っ張って外に出すと……

 

 

 

なんとハクタクばあさんが「二人」出てきました!

 

 

中国の昔話ですが、古さをまったく感じさせない斬新なストーリーです。

 

二人になったハクタクばあさん…。


その先のお話は言いたくてたまりませんが我慢します…。

 

 

 

また、類話に『ひゃくにんのおとうさん』というお話があります。↓  

 

 

 

こちらも同じ中国の昔話で、内容が『なんでも ふたつ』と、ものすごくよく似ており、おそらく元ネタは同じだと思われます。

 

 

こちらのお話は「タイトル=落ち」なので、ちょっとあらすじは書けませんが、タイトルを見ただけでいろいろな想像が膨らむので、読む前から楽しい絵本です。

 

 

ここに登場するおとうさんは、小さい子のおとうさんではなく、中年男性の方のおとうさんなので、見た感じはどちらかといえばおじいさんです。

 

表紙の絵の左が息子、右がおとうさんです。

 

 

中に入れたものが増える壺

という共通点があるこちらの2作品、ぜひ読み比べを楽しんでみてください。

 

 

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