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【赤ちゃんへの読み聞かせについて】
目次から各項目へ飛べます⬇︎
(はじめに)
長い長い妊娠期間を経て、やっと生まれてきてくれた可愛い可愛い赤ちゃん。
小さくていい匂いがして、なんて可愛いんでしょう。
これから頑張って子育てするぞー えいえいおー!
というところで、気になってくるのが、ミルク、おむつ、夜泣き、知育おもちゃ……絵本。
赤ちゃんが生まれると、お住まいの各市町村から定期的に検診のお知らせがきますが、その際に検診会場で赤ちゃん向けの絵本がプレゼントされたり、赤ちゃんにぴったりの絵本のブックリストがもらえたりします。
最近は文部科学省だけでなく、読書教育に力を入れている市町村が非常に多いのです。
行政だけでなく、育児本をちょっと広げてみれば、必ずと言っていいほど、いかに読み聞かせが子どもの成長に良い影響を及ぼし、脳を活性化させるかということが書かれています。
本屋さんには、赤ちゃん向けの絵本がにぎやかなPOPと共に所狭しと並べられていています。
とはいえ、まだ言葉も分からないこんな小さい赤ちゃんに絵本を読んで理解できるのかしら?
いつからはじめたらいい?
どんな絵本を何冊くらい用意すべき?
一日に何冊読む?
読み聞かせしてみたけど全然聞いてない…。
効果はあるのかな?
などなど、今回は読み聞かせデビューの際に陥りがちなお悩みに、順番にお答えしていきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
(いつからはじめたらいい?)
近年の研究で、赤ちゃんというのは生まれたばかりでも目が見えていることがわかっています。
でも、見え方は大人の近視のような感じで、目の前にある大きなもの、色がはっきりとしたもの、明るい色のものの輪郭を見ることができる程度です。
ぼやけ気味でも、お母さんやお父さんの顔はちゃんと見えています。
(参考文献:『シンプル育児の正解』主婦の友社)
ちなみに、耳に関してはお母さんのお腹の中にいる時から聞こえていて、胎内で聞いたお母さんの心臓の音を覚えています。(参考文献:『小学館の図鑑NEO 人間 いのちの歴史』小学館)
よって、生まれてすぐに読んであげても全然OKです。
赤ちゃんはお母さんの声が大好きなので、意味はわからなくてもお母さんの声に反応します。
(注 :夜の授乳などで日中寝不足で辛い中、無理してまで読む必要はありません!)
ただし、目がぼんやりとしか見えていないので、赤ちゃんにも見える絵の絵本をチョイスしてあげると、より赤ちゃんファーストでよろしいかもしれませんね。
目の前にある大きなもの
色がはっきりとしたもの
明るい色のもの
新生児期の絵本選びのポイントはこの3つ
そして新生児期(0〜3ヶ月)に最もおすすめなのがこちらの2冊です⬇︎
こちらの『ごぶごぶごぼごぼ』は、赤ちゃん心がとてもよくわかっている作品のようで、新生児のかなり初期から一番反応が良かったことをよく覚えています。
絵が大きくはっきりとしていて、色も明るく鮮やか。そして「ごぶごぶごぼごぼ」という胎児の頃から聞き覚えのある安心感のある音。赤ちゃん必携の一冊です。
もう一冊の『もこもこもこ』。こちらも、同様に絵が大きくはっきりとしていて、色が明るく鮮やかです。市町村配布のブックリストの一番はじめに載っていたりする基本の一冊ですが、「赤ちゃんからお年寄りまで楽しめる」といわれている作品で、大人が読むと、生命の誕生から死までが表現されているように感じられる詩的な面も持ち合わせた絵本です。
娘が生後3ヶ月までの間に読んでいた絵本は、この2冊だけです。
他の絵本も試しに読んでみましたが、やはりよく見えていないようでした。
そしてこの時期は、毎日一生懸命読み聞かせをする必要はありません。
私自身も、毎日どころか、たまに思い出したときに読む程度でした。
この時期、読み聞かせよりたくさんやっていたことは、「抱っこ」「四六時中話しかけ」「子守唄」「大きなれ体操」です。
新生児期はむしろこちらの方が、赤ちゃんも愛情をしっかり感じられますし、たくさんの話しかけは絵本を楽しめるようになるための土台にもなります。
「四六時中話しかけ」は、続けているうちに、不思議と大人同士で話しているように本当にコミュニケーションがとれてきます。
「子守唄」は、『ゆりかごのうた』の1番をひらすらエンドレスで繰り返していました。
なぜなら2番以降を知らなかったから…ですが、問題無しです。それに小さい子は繰り返しが好きですからね。
ちなみに、「大きなれ体操」というのは、私の出身地ではメジャーなもので、昔から主にそれぞれの家のお婆さんが赤ちゃんにする、ベビーマッサージとわらべ歌が組み合わさったようなものです。
お風呂上がりなどに服を着せ替えた後にやることが多いのですが、赤ちゃんがめちゃくちゃ喜びます。
ちなみにこんな感じです↓
↓『大きなれ体操』↓
ベビーマッサージのマニュアルを知らなくても、ただ撫でるだけなので簡単にできて赤ちゃんも喜ぶので、おすすめです。
まとめると…
・読み聞かせは生まれたてからOK
・でも無理しなくてよい
・読む場合は(目の前にある大きなもの、色がはっきりとしたもの、明るい色のもの)という赤ちゃんが見やすい条件にあった本にする
・スキンシップ、話しかけ、子守唄をメインにしつつ、あくまで親子のコミュニケーションのツールとして絵本を使う
(どんな絵本を何冊くらい用意すべき?)
赤ちゃん期の絵本についてですが、これはできればある程度揃えておくとよいです。
私は子どもが読む本はほとんど図書館で借りてきていて、その中から何度も読みたいお気に入りのみを購入しておりますが、赤ちゃんの頃は図書館の本はあまり利用できませんでした。
なぜなら、赤ちゃんというのはご存知のとおり「さわって、なめて確認する」という特性があるからです。
図書館の本をぺろぺろなめたり噛んだりするわけにはいきませんので、赤ちゃん期の絵本は安心して気をつかわずに読めるよう購入しました。
そして、ほかのおもちゃと同じように好きなだけ「なめて、噛んで、さわって」もらいます。
「絵本は読むものだからそんなことしちゃダメ」なんて言わなくていいのです。
赤ちゃんにとって絵本が「身近な楽しいもの」であることが重要だからです。
ですから初期装備としてそろえておく基本の絵本は「生まれてから図書館の絵本を口に入れなくなるまでの時期」に読みたい絵本を選びましょう。
以下はoicchimouse が選ぶ赤ちゃん期におすすめの「はじめに用意しておきたい絵本一覧」です↓
(0ヶ月〜)
『ごぶごぶごぼごぼ』
『もこもこもこ』
(4ヶ月〜)ちょっと目が見えてきたら
『あさですよよるですよ』←おまめさんの家族の、朝起きてから夜寝るまでの一日が細かい部分まで非常に丁寧に描かれている。わらべ歌のようでテンポもよく読むたびに楽しい発見がある。
『どんどこももんちゃん』←ひたすら何かを目指してどんどこ走るももんちゃん。ももんちゃんの行き着いた先には…。赤ちゃんに人気の一冊。
『くっついた』←はっきりした色合いの挿絵が赤ちゃんにとって見やすく、動物たちが次々とくっついていく面白さや、親子で絵本を真似てほっぺたをくっつけながら読める楽しさがある
『だるまさんが』←お馴染みのだるまさんシリーズ。赤い色と安心感のある丸い姿に加え、次々と形が変わるだるまさんの様子に子どもが笑顔になる
『とってください』←カメさんが色々な動物に何かを「とってください」とお願いし、「ありがとう」とお礼を言うシンプルなストーリーだが子どもが繰り返しに喜ぶ。版画スタイルの絵も味がある
『ころころころ』←小さいカラフルな丸い玉が色々な場所をころころ。道が変われば転がり方も変化するところに子どもが驚く。本当に玉が動いているように見える工夫がある。
『でてこいでてこい』←切り絵のような挿絵。かくれていた動物が次々に出てくる。かくれている部分を赤ちゃんと一緒に「コンコンコン」とノックしながら読むと楽しい。
『にんじん』←動物たちがおいしいおいしい言いながらひたすらにんじんを食べる絵本ですが、赤ちゃんたちが異常に喜ぶ
『やさいさん』←仕掛け絵本。かくれている野菜を当てる
『おててがでたよ』←お着替えの時に絵本のフレーズを言ってあげると喜びます
『よくきたね』←動物の親子の絵本。赤ちゃんには写実的でリアルな絵、丁寧に描かれた本物のような動物の絵を見せるのがよい。デフォルメされたキャラクターのような絵はまだわかりにくいため。
(2歳〜)
『くろねこかあさん』←くろねこかあさんが産んだしっかりもののしろねこ3匹とおっちょこちょいのくろねこ3匹がユーモアを交えつつ対照的に描かれる。白黒だが、切り絵のような独特の挿絵と韻を踏んだようなテンポが心地よい。短いながらも親子の愛情の深さが伝わってくる。
『もりのおふろ』←おふろという身近なテーマに子どもが共感しやすく、「自分と同じだ」と親近感を覚える。露天風呂につかる動物たちがかわいらしい。
『パンツのはきかた』←パンツ型オムツの時期に。普通のパンツにも憧れる。巻末には楽譜付きで、ストーリー自体が歌にもなっている。
『スモールさんはおとうさん』←お父さんの読み聞かせデビューにおすすめ。父の自覚が生まれる。
『せきたんやのくまさん』
『ゆうびんやのくまさん』
『パンやのくまさん』←スモールさん、くまさんシリーズは、派手さはないが、素朴な温かさがあり、子どもの日常ともリンクするため、子どもが共感しやすく非常に人気がある
『きょだいなきょだいな』←テンポが良く、読んでも聞いても心地よい。巨大なトイレットペーパーで大勢の子どもがお尻をふく場面が印象的だ。
『ねこガム』←ナンセンスだがインパクトのあるストーリーと絵が子どもを惹きつける
『わたしのワンピース』←親近感の湧く素朴なうさぎの絵が可愛らしく「ミシンカタカタ」という音や、つぎつぎに模様が変わっていくワンピースに夢中になる。
『きょうはみんなでクマがりだ』←詩的な文章でテンポがよい。冒険とスリルのあとにくる安心感。
『ガンピーさんのふなあそび』←みんながふねに順番に乗ってきて最後にひっくり返る。子ども好きする繰り返しとハプニング。
『うさこちゃんのおたんじょうび』←お誕生日に読んであげたい。お誕生日の特別感があふれている。
『こぐまちゃんのみずあそび』←「水」という子どもにとって身近で非常に関心があるものがテーマであり、自分も一緒に遊んでいる気持ちになる
(番外編)少し先の物語デビューに向けて用意したい基本の名作3選↓
『てぶくろ』←おじいさんが落とした手袋に動物たちが次々と住みつく。手袋に入れないほどの大きな動物も不思議と入る。最後はおじいさんが戻ってきて現実の世界へ。子どもの絵本の基本である「繰り返し」と「行きつ戻りつ」がしっかりと描かれている。
『しんせつなともだち』←お腹がすいたうさぎが、 雪の中で かぶを二つ見つける。一つだけ食べてもう一つはろばに届けようと出かけますが…。友達を思いやる気持ちが連鎖していく温かくて優しいお話。
『三びきのやぎのがらがらどん』←みんな同じ「がらがらどん」という名前の三びきのやぎが、知恵を使って協力し、恐ろしいトロルをやっつける
(ちょっと違うタイプのこんな絵本も)↓
『うたえほん』←基本の童謡が子ども好きする優しい絵と楽譜とともに掲載されている良書。
『あっちゃんあがつく』←「あいうえお」をこだわり抜かれた文章と絵と共に楽しく覚えられる一冊。巻末に楽譜付きなので、歌うこともできる。シリーズも多数あるがどれもすばらしい。
『あおいめのこねこ』←幼稚園保育園など、団体生活がはじまって、人間関係に子どもがつまづいたときに読んであげたい絵本。絵本にしては分厚く見えるが文章は短いのですぐ読める。
*(月齢〜)は絵本に記載されている対象年齢とは異なる場合があります。
以上、初期装備におすすめの絵本です。
(ちなみに【福音館の0.1.2】シリーズは赤ちゃんがなめても噛んでも大丈夫なように頑丈な紙でできている上、角が丸くなっていてとても安心です。内容もしっかりしており、どれを選んでもハズレなしなので、迷ったときにはこのシリーズの中から選ぶと失敗しません)
感覚的には
(0ヶ月〜)の中から1冊
(4ヶ月 〜)の中から2冊
(2歳〜)の中から2、3冊
くらい用意しておけば図書館デビューまでの間、充分楽しめます。(番外編)や追加の絵本購入はお子さんの様子を見つつお好みで…。
月齢がすすんでも新生児期の絵本も好んで読みますし、用意する冊数よりも大切なのは繰り返し読むことだと思います。
お気に入りの絵本を何度も何度も読んでもらうことは子どもにとって、とても嬉しくて安心感のあることです。
大きくなってからでも、「この絵本お気に入りだったなぁ」と思い出せるのは幸せなことであり、お気に入りの絵本は、繰り返し読んでもらった思い出と共に、その子にとって長い人生を歩んでいく上でのお守りになります。
(一日に何冊読めばいい?)
これに関しましては何冊でもよいです。
読み聞かせはノルマではないので、一日に何冊と決める必要はありません。
「寝る前に読む」など、毎日の習慣の中で無理なく続けられるとよいと思います。
「読んでほしい」と赤ちゃんが絵本を持ってきたら何度でも何冊でも赤ちゃんが満足するまで読んであげてください。
(ちなみに読み方ですが、声色を変えたり大げさに読んだりはせず、聞き手が想像力を存分に発揮し、お話の世界に集中できるよう、たんたんとした自然な口調ではっきりと読んでください。これは大きいお子さんや大人への読み聞かせでも同じです。)
お母さんお父さんが忙しかったり、時間がなかったりする時には無理して読み聞かせしなくても、「わらべ歌」や「子守唄」を歌ってあげるだけでも絵本を読む代わりになります。
(読み聞かせしてみたけど全然聞いてない…)
小さな赤ちゃんは読んでいる絵本をチラチラ見ながらも、読んでくれているお母さんの方をじっと見ていることも多いです。でもそれでいいのです。
意味が分からなくても、お母さんの声とぬくもりに包まれて、ゆったりと過ごす心地よい時間を、赤ちゃんはしっかりと感じています。
1歳前後で一度に集中できる時間は2分くらいだといわれていますので、その範囲で読める短いものからはじめてみると良いですよ。
あとはどんなに良い本であっても、全ての大人に好まれる本がないのと同じように、全ての子どもに好まれる絵本もありません。
日々お子さんの様子を観察し、興味のありそうなテーマのものを追加してみるのも方法の一つです。
そして嫌がる赤ちゃんをつかまえてまで読む必要はありません。
読み聞かせの途中で、赤ちゃんがハイハイや寝返りでどこかに転がっていってしまったなら、それは赤ちゃんにとって今すぐしなければいけない大切な用事があるということですので、尊重してあげましょう。
いつも目につくところに絵本が置いてあればそれでOKです。
(効果はあるの?)
【赤ちゃん期から読み聞かせをする効果】
・お母さん(お父さん)と赤ちゃんの心をあたたかくつないでくれる
・読んでいるお母さん(お父さん)も赤ちゃんもリラックスできる
・脳の中の神経回路が発達する
・情緒が安定する
・自己肯定感が高まる
・絵本の中の世界を疑似体験することで視野が広がる
・語彙が増える
・ 読み聞かせしていた場合、就学後の国語や算数・数学の成績が高くなる傾向がある(文部科学省HPより)
・読解力や理解力、作文能力が高くなる
・集中力が身に付く
・本に対する抵抗感、敷居の高さがないため、年齢が上がってからは主体的に読書活動へシフトできる
などなど、色々な効果が期待できます。
実際、絵本で子育てをしている中で、赤ちゃんの頃から口が達者だったり、IQが高くなっていたりと上記のような効果を実感することがよくあります。
しかし読み聞かせの一番の効果はやはり
「子どもと一緒に絵本の中の世界を共有できる幸せな時間」
ではないでしょうか。
これは何事にも変えがたい効果であり、親にとっても子にとっても一番の財産だと思います。
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