【今日のおすすめ絵本】(対象…低学年から大人)
『 世界のともだち19 インド アルナブ世界をめざす』
写真・文:桃井和馬
偕成社
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●『世界のともだち』シリーズ
〈偕成社創業80周年〉を記念して出版された、世界36か国の子どもたちのくらしを紹介する全36巻の写真絵本シリーズ。
家庭、学校、遊び、宝物……。各国の子どもたちの日常生活が生き生きと写し出されたたくさんの写真と親しみやすい文章は、地球儀で見た遠い国々を身近に感じさせてくれます。
世界36か国の10才前後の「ふつうの」ひとりの子どもに着目して撮影・取材されたこちらの写真絵本には、実は先行企画があり、1980年代に『世界の子どもたち』というシリーズで刊行されています。
前シリーズとあわせて読むことで、社会の移り変わりの様子についても知ることができます。
子どもたちが普段教科書で見ている2次元の「社会」という学問を、上質な写真と共に「現実の世界」として見せてくれる知識系絵本です。
住んでいる文化や環境は違えども、世界の子どもたちにも自分たちと同じように変わらない日常があって、同じように「今を生きている」と実感できること。
これは、これからの時代を生きていく子どもたちに絶対に身につけていてほしい感覚です。
地図や教科書からは見えてこない、その土地に生きる一人一人の顔。
みなさんも、この絵本を開いて、世界に住む「あの子」にぜひ会いに行ってみてください。
この本の作成に携わった方々の「未来を担う子どもたちに託した希望」がひしひしと伝わってくる、とても素晴らしい作品です。
大人の方にもおすすめです。