今週のお題「絵本」
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『光る石をたどっていくと…』
小学4年生の娘は、少し早めの反抗期がきているようだ。
朝、出かける用事があってお化粧をしていると、寝ぼけ顔の娘がやってきて「何よ、朝からめかしこんじゃって、ふん。」と言って通り過ぎてゆく。
「朝からつっかかってきて何よ、早く寝ないから機嫌悪いんでしょ。」
といった具合にバトルが始まる。
そして、こういうことが何度か重なると、次第にギスギスした雰囲気になってくる。
こんな時、私は夜寝る前に絵本の読み聞かせをすることにしている。
自分で好きなものを読む読書が楽しい年頃なので最近はあまり読み聞かせに付き合ってくれなくなってきたが、たまにする読み聞かせは子どもにとってもなかなか心地よいもののようだ。
読む本は、絵本や児童書だけでなく懐かしの赤ちゃん絵本のこともある。
『ごぶごぶごぼごぼ』『くろねこかあさん』『よるくま』『きょだいなきょだいな』『マリールイズいえでする』『あかねのきゃんばす』『がまくんとかえるくんシリーズ』……
読んでいると私も子どもも冷静になってきて、最後には親子でずれてしまっていた心が本来あるべき正常な位置に戻っている。お互いの表情も穏やかだ。
グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』のなかで、主役の二人は光る石を頼りに、暗い森から家へと辿り着く。
絵本を共に楽しむ時間は、暗い森の中で迷子になってしまった親子にとって、再び「温かな心の巣」へと辿り着くための「光る石」なのかもしれない。