御坊歴史民俗資料館
こんにちは〜、oicchimouseです。
先日、帰省したついでに和歌山県御坊市にある歴史民俗資料館に行ってきました。

ここは、子どもから大人まで楽しめる運動公園に併設されていて、車ならJR御坊駅からたったの15分。
運動公園のアスレチックで遊んだついでに、ふらりと立ち寄ることができる、穴場スポットです。
相当珍しい展示物なのにも関わらずなんと入館料は無料。
そう…ここは、国内で唯一現存する「カラス天狗」のミイラを常設展示しているというかなり貴重な施設なのです。
ところが残念なことにいつも閑古鳥が…

「カラス天狗のミイラ」という、なかなかのパワーワードが書かれているのにも関わらず、看板は少し苔むして哀愁がただよっています。(いや、むしろ雰囲気が出てる…?)
子どもの頃の特別な体験
実は、この資料館の最大の目玉である「カラス天狗のミイラ」には、私にとって特別な思い出があります。
私がまだ小さかった頃、ミイラは今のように常設展示されておらず、普段は館内の奥にある蔵のような場所に厳重に保管されていました。
ある日、子どもだけで資料館を訪れた私たちに、館長さんが「子どもだけで来て偉いから特別にすごいものを見せてあげよう」と言って、その重い扉を開けてくださったのです。
少しひんやりとした蔵の中で、並々ならぬ歴史を感じる箱の中に納められたミイラを見た時のことは、今でも鮮明に覚えています。
少し怖い気持ちと空想上の生き物(?)と対面しているという不思議な気持ち、特別に見せてもらったという高揚感が入り混じった忘れられない体験でした。
とりあえず子ども全員が少し固まっていました。
約30年ぶりに「カラス天狗のミイラ」と再会
今回、大人になって常設展示で再会したミイラは、やはりその特別な存在感を放っていました。全く劣化しておらず保存状態も完璧です。

撮影はいいけど、ブログに掲載するのはちょっとアウト?だそうなので、見たものを絵に描いてみました。
一般的な国内外のミイラに比べて比較的素朴なビジュアルなので、そんなに恐ろしい感じはありません。顔つきも可愛らしい感じです。
ドヤ顔の私の隣で、娘は、一言「え…なんかすごいな…。」と呟いていました。
伝説によると、平安時代に日蔵上人が大峰山の洞窟で修行中、光り輝く谷で見つけたとされているそうです。
何世紀にもわたって人々の信仰の対象として大切にされてきた、その歴史の重みというか凄みというか、とにかく、相変わらず不思議な雰囲気を醸し出していました。
からす天狗の目をじっと見ていると、久しぶりに旧友に会ったような懐かしさが込み上げてきます。
とりあえず、元気そうな(?)姿が見られて良かったです。
以下は館内の解説の引用です。⬇︎
〈カラス天狗のミイラ〉
天狗は深山に住み、自由自在に空中を飛ぶことができるという想像上の妖怪です。
その形相は山伏のような姿で翼があり、大天狗は赤い顔に鼻が異常に高くうちわをもち、小天狗はカラス天狗とも呼ばれ、鋭いクチバシがあってカラス様の顔となるのが普通です。
今回、公開しているカラス天狗のミイラは身長25cmと小さく、頭の両側に耳があり、鋭いクチバシと鳥のような両手・両足をもっています。
残っていた物には、ミイラが伽樓羅王(かるらおう)と呼ばれていたことが記され、古くから山伏と関係深い山の神(天狗)と毒蛇を食べるとされる仏教の伽樓羅王とが結びついて、カラス天狗が生まれたことがうかがわれます。
江戸時代から明治の頃、このカラス天狗のミイラを納めた厨子を背負い各地をめぐった山伏が、人を前に伽樓羅王の由緒を口上し、その尊さやご利益を説いてまわったのでしょう。
妖怪に関心のある方は、こちらの記事に、カラス天狗をはじめ、和歌山県在住のちょっとマニアックな妖怪について詳しく紹介されています⬇︎
ほかにも見どころ満載!地域の歴史と暮らし
実はこの歴史民俗資料館、見どころはミイラだけではありません。
館内には、この地の太古の歴史を物語る縄文時代・弥生時代の土器や石器類、昔の農業用具なども展示されており、普通に勉強になります。

また、昔の農家の暮らしをそのまま再現したコーナーもあり、これがまた、かなりリアルなのです。

瓦葺きの屋根の本物の民家のようになっていて、入り口から、「おじゃましまーす」と普通によそのお家にお邪魔するような感じでその生活空間に入ることができます。
中に入ると土間にはかまど、調味料やお弁当箱などの乗った棚、などが自然に配置されており、生活感満載です。
座敷のほうでは、息子らしき人物(人間そっくりの人形)とお婆さん(人間そっくりの人形)が囲炉裏の側で石臼をひいています。きな粉?らしきものが石臼の周りに散らばっています。
そして、その近くではお爺さん(こちらも人間そっくりの人形)がワラジを編んでいます。
人形以外はレプリカではなく全て本物です。
感覚としては、むかし話の『かさ地蔵』に出てくるお爺さんとお婆さんの家を訪問したような感じです。(壁にちゃんと蓑がかかっていました)
この空間を訪れた後に日本の昔話を聞いたり読んだりすると、昔話の世界の解像度がめちゃくちゃ上がると思います。
[まとめ]と[その他のおすすめ観光スポット]
これほど見応えのある資料館なのに、来館者が少ないというのが非常に残念です。
子どもの頃から通っていて、カラス天狗のミイラと館長さんの思い出もある私にとって、万が一、ここが来館者が少ないことで閉館してしまうようなことがあれば、大変ショックです。
御坊歴史民俗資料館は、カラス天狗のミイラという個性的な展示に加え、地域の歴史と暮らしを学べる貴重な施設です。
大阪万博が現在開催中ですが、お時間のある方はぜひ、隣の県にあるこちらの資料館まで足をのばしてみてください。
きっと、あなたもこの場所の持つ不思議な魅力の虜になるはず…。
そして、もしよろしければ、皆さまもこの資料館の魅力をSNSなどで発信して、一人でも多くの人に伝えてもらえたら嬉しいです。

施設の詳しい情報はこちら⬇︎
◎民俗資料館の他にも貴重な体験ができる近隣のおすすめ観光スポットがあります⬇︎
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パンダは帰国してしまいましたが、実は、和歌山県にはこの他にもいろいろ楽しい体験ができる場所がまだまだ、たくさんありますので、ぜひ、機会がありましたら、遊びに行ってみてくださいね〜。
oicchimouseでした〜。