【今日のおすすめ絵本】(対象…4〜5歳頃から)

『ぼくのむらはね、ぶん』
さいとゆふじ
福音館書店
こどものとも年中向き
1990年3月1日発行
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ぼくは るーまにあの こどもです。
ふゆ。ゆきが やまも のも すっぽりと おおって、
みんな まっしろ。
ぶん
[中略]
ちいさい おとうとは もう ゆりかごのなかで ねむってしまった。ぼくも おとうさんも つかった ゆりかごなんだよ。
ぶん
ぼくと いもうとは おばあさんと ねるんだ。
おばあさんは いっぱい おはなしをしてくれるよ。
おおかみの はなしや、よなかに やまのむこうから とんでくる おばけの はなしなんかをね。
ちょっと こわいけど おもしろい。
ぶん
(本文ママ)
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「るーまにあ」に住む「ぼく」が、村や、家の中、大好きな羊、村の人たちとの交流、1日の終わり、について楽しそうに紹介してくれます。
年中向きと書いていますが、私が年中のときは書いてあること全てを理解していたわけではなかった気がします。
知らない国の知らない文化のお話だけれど、花柄のお部屋は可愛いし、やさしくてかわいい羊ってどんな感じだろう、羊の毛で手作りした服を着てみたいな、とか、ぼんやり聞いていました。
それでも、なんだか聞いていて心地よく、だんだん終わりに近づくにつれて眠くなってくるのです。
その頃には主人公も、「おやすみなさい。ぶん」
と眠ってしまいます。
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●このお話のところどころに登場する「ぶん」とは、何でしょう?
答えはこの絵本の最後のページに書かれていて、「なるほど〜」とスッキリして本を閉じるようになっています。
古い絵本ですが、寒くなってきた頃に読みたい、ほっこり心温まる作品です。
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