
こんにちは〜、oicchimouseです。
今日は、【中高生の読書】について、お話させていただきたいと思います。
- 【中高生の不読率と読書の現状】
- 【なぜ中高生になると読書しなくなる?】
- 【中高生でも読んでいる子の共通点】
- 【本には2つの種類がある】
- 【中高生におすすめの「受動型書籍」】
- 【(音楽✖️文学)YouTubeから入る「文学の裏口」のススメ】
【中高生の不読率と読書の現状】
1ヶ月に1冊も本を読まない割合のことを『不読率』といいます。2025年の学校読書調査(全国学校図書館協議会)によると、この不読率は、高校生が55.7%、中学生が24.2%に達したとの結果が出ています。
今回はかなり不読率が上がった、つまり「活字離れが進んだ」と言われてますが、子ども社会での、YouTubeやSNSの広がり方をみると、よっぽど何か『大きなムーブメント』がない限りこの傾向はしばらく続くと思われます。
ですが、実はこの数値。長期でデータを見てみると、その時代によって上がったり下がったりしているんです。
そして、その度に「活字離れだ」「いや、活字離れはウソだ」などと専門家たちの間で騒がれているので、個人的にはもうあまり気にしなくていいかな、と感じています。
中高生になると本から離れてしまう。
これは、私自身も例外ではなく、高校生の頃はほとんど本を読んでいませんでした。それまでは、読書も文章を書くことも大好きだったのに……。
では、なぜ、成長とともに子どもたちは読書しなくなるのか?
その理由を紐解いていきましょう。
【なぜ中高生になると読書しなくなる?】
●年齢と共に勉強や部活などが忙しくなって読書する時間が取れなくなる
●友達との遊びや人間関係に忙しくなる
●本が分厚くなるので読むのが億劫になる
●何を読んだらいいか分からない
●そもそも読む必要性を感じない
●YouTubeやSNS
いろいろな理由がありますね。
実は、私自身、高校生の頃は一時期本からはなれていました。
勉強に部活に遊び……自分自身が「青春」という物語の中の住人になってしまっていたからです。
そして、その物語はどんな名著より読み応え抜群で、十代の私を魅了したのです……。
ですから現代の子どもたちにも、この「生きた物語」をぜひ楽しんでほしいと思います。
本は逃げません。でも青春は逃げます。それこそ光の速度で……。
◆でも、読んでる子は読んでいる
確かに、中高生でも読んでる子はいます。
では、中高生でも青春を謳歌しつつ読書も楽しんでいる子がいるのはなぜなんでしょう?
【中高生でも読んでいる子の共通点】
●家の人と読んだ本の話をする
●学校で先生や司書さんに本を勧められる
……という、文部科学省による、かつての記録(平成30年度 調査)もあります。
少し前のデータではありますが、本質は今も変わっていないはずです。
簡単に言いますと、身近な大人と本の話をしたり面白い本を紹介してもらったりする機会がある子は
不読率が低い▶︎たくさん読んでる
ということなのです。
とはいえ、大人もこの年齢の子どもたちに本の話をするのはなかなか難しいですよね……。
【本には2つの種類がある】
実は、本には、大きく分けて2つの種類があります。
● 【能動型書籍】……歯ごたえのある硬い果実(純文学や古典など、読むのに積極的な意思とエネルギーが必要な本)
● 【受動型書籍】…… 噛まずに食べられる柔らかい果実(学校モノやエッセイ、短編集など、ストーリーが引っ張ってくれて負担が少ない軽めの本)
思春期という、人生で最もエネルギーを「現実(青春)」に消費する時期。
ここで無理に「能動型書籍」という硬い果実を食べさせようとすると、子どもたちは面倒くさくなって本から逃げていってしまいます。
だからこそ、この時期は、まず、「受動型書籍」という簡単に食べられる甘くて柔らかい果実をたくさん用意してあげてください。
これは、大人にもいえることですが、「とりあえず本から(なんとなく)離れない」こと。
それが、読書を楽しく続けていくための秘訣なのです。
【中高生におすすめの「受動型書籍」】
●話題のゆるめエッセイ
〈例〉『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』(小原晩/実業之日本社)
●十代の若者に絶大な人気の本
〈例〉『透明なルール』(佐藤いつ子/KADOKAWA)
●読みやすいオムニバス型や短編集
〈例〉『お探し物は図書室まで』(青山美智子/ポプラ社)
●教科書にも載ったイマドキ現代短歌集
〈例〉『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである』(枡野浩一/左右社)
●若い作家のエモい系詩集
〈例〉『一生忘れられない言の葉図鑑』(浅夏レイ/KADOKAWA)
【(音楽✖️文学)YouTubeから入る「文学の裏口」のススメ】
【受動型書籍】で読む楽しさに慣れてきたら、こんな『文学の裏口』から【能動型書籍】の世界をゆる〜く、のぞいてみるのもおすすめです⬇︎




この音楽画集「幻燈」に『パ・ド・ドゥ』が収録されています。

純文学オマージュの代名詞ともいえるヨルシカさん。すでに知名度も抜群ですね。
ヨルシカさんの曲には、他にも様々な文豪のオマージュ作品があるので、たっぷり楽しめます♪

まだ、大人の世界ではあまり知られていませんが、「感度の高いサブカル系中高生」にじわじわ人気が出てきている水槽さんの楽曲です。
こちらの、『文学講義』も、めちゃくちゃスタイリッシュでかっこいい!
個人的には、読書している時の没入感が一番リアルに表現されている気がします。
一つの曲の中に、次々と古典の名作の印象的なフレーズや場面が登場します。特に国語の教科書に出てくる、ヘッセの『少年の日の思い出』や中島敦の『山月記』は、大人の方も懐かしいのではないでしょうか。

こちらは、米津玄師さんの『死神』です。古典落語の『死神』のオマージュだそうですが、その古典落語の元ネタは、なんと『グリム童話』の《死神の名づけ親》とのこと。
並べると、文化の系譜みたいになっていて面白いですね〜。
ちなみに、こちらが元ネタのグリム童話の《死神の名づけ親》⬇︎
青空文庫さんでも読めます。
イメージどおりか、少しイメージと違うか。
脚色されてるか、原作に寄せてオマージュされてるか。
解釈は同じか、違うか。
音楽が先でも、本が先でも、ご自由に楽しんでいただけます。
「最近、本はちょっとご無沙汰で」という学生さんも、こんな『文学の裏口』のドアを少し開いてみると、案外、自然に入っていけるかもしれません。
ぜひぜひ、音楽の世界と文学の世界を行ったり来たりしながら楽しんでみてくださいね〜。
oicchimouseでしたー。
私の著書の中では、他にも【0歳から20歳までの本の楽しみ方】の様々なノウハウをご紹介しています。もしよろしければ、あわせてご覧ください。⬇︎