【今日のおすすめの本】(対象…小学校中学年から)

『黒ねこサンゴロウ1 〈旅のはじまり〉』
竹下文子・文/鈴木まもる・絵
偕成社
[路傍の石幼少年文学賞]
[赤い鳥さし絵賞]
[全国学校図書館協議会選定]
[日本図書館協会選定]
*
電車の旅というのは、時に不思議な出会いがあるものです。
例えば、このお話の登場人物「ケン」のように……。
「だいじょうぶ。ひとりでいけるって。」
そういったのに、やっぱりおかあさんは、9番線ホームまでついてきた。
電車をのりまちがえるといけないから、とかいって。
(本文ママ)
長期出張中のお父さんに会いに、「海べの駅」行きの特急電車に乗っていた男の子ケン。
座席は5号車、禁煙席の12A。
電車に乗っていると、隣にどんな人がくるのか気になるというのはよくあることです。
ケンの隣の12Bの席にはどんな人がくるのか。
ケンも気になっていました。
そして、しばらくすると、12Bの席に誰かやってきます。
その「誰か」とは、なんと、「すらっとやせた黒いねこ」だったのです。
「ひとりかい。」
ねこが、ぼくにいった。
「はい。」
ぼくは、すこしかたくなってこたえた。あいてはねこだけど、ちゃんとしたおとなのねこだから、ぼくも、いちおうていねいにこたえたんだ。(本文ママ)
黒ねこの名前はサンゴロウ。
サンゴロウは、今は亡き友人「カゼノスケじいさん」にもらった宝の地図を手がかりに、「やまねこ族」との戦いに敗れた「うみねこ族」が海岸の秘密の場所に隠した宝を探しに行く途中でした。
サンゴロウに誘われたケンは、電車を途中下車し、宝探しに付き合うことになりますが……
宝箱の中身は?
ケンがサンゴロウからもらった「宝のわけまえ」とは?
サンゴロウの正体とは?
シリーズが進むにつれて物語の全貌、サンゴロウの正体、出生の秘密、が明らかになってくる魅惑の冒険物語のシリーズ第一巻です。
小学校中学年の子どもたちの「生まれて初めて夢中になった本」としてもよく名前があがる作品ですが、冒頭から読者をぐいぐいと物語の中に引き込んでくるとても力のある作品です。
まとまった時間のある夏休みに……
そうですね……夏休みの夜にでも、大人の方がお子さまに読み聞かせしてあげてください。
毎日1話ずつ……それほど長くはありません。
まずは、親子で一緒に、この特別な電車の旅をお楽しみください。
少し読みはじめれば、大人も子どもも先が気になって仕方なくなるストーリーです。
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0歳→20歳までの、本との上手な付き合い方のコツを、楽しく愉快にまとめております。
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