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oicchimouseの森の図書館員がめくるめく絵本の世界をご案内いたします。お子さまも大人の方もどうぞひと休みしていってくださいな。

『みつばちじいさんの旅』

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【今日のおすすめ絵本】(対象…小学校低学年から大人まで)

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『みつばちじいさんの旅』

 

作…フランク・ストックトン

絵…モーリス・センダック

訳…光吉夏弥

童話館出版

 

 

 

(あらすじ)

むかし、オーンというところに、みつばちじいさんというおじいさんがいました。

 

いつも、みつばちといっしょにくらしていたので、そうよばれていたのです。

 

 

 

 

おじいさんは、小さな小屋にすんでいましたが、それはまるで大きなはちの巣のようでした。

 

部屋のいたるところにみつばちが巣をつくって、どこからどこまで巣だらけでした。

 

部屋の中は一日じゅう、ぶんぶん飛び回るはちでいっぱいです。

 

おじいさんは、みにくくて、むさくるしくて、しわくちゃで、日にやけて、びんぼうで、友だちはみつばちだけ。

 

 

 

 

そんなおじいさんのところに、一人の若い魔法使いがやってきました。

 

 

 

若い魔法使いは、みつばちじいさんのことを「何かの生まれ変わりだ」と言いました。

 

 

 


そして、「あんたはもう一どもとのすがたにもどらなきゃならない」と…。

 

 

そこで、みつばちじいさんは、自分が何の生まれ変わりなのかを探す旅にでることにしました。

 

 

さて、みつばちじいさんは一体何の生まれ変わりだったのでしょうか…?

 

 

 

自分が何の生まれ変わりであったのかを探す旅に出たみつばちじいさん。

 

 

 

 

 

みつばちと友だちなんだから前世はみつばちなのでは…?

 

それともみつばちに好かれているから、木とか…?

 

 

 

 

 

 

さて、どうでしょう?

 

 

 

 

 

 

みつばちじいさんは長い旅の果てに、自分が何の生まれ変わりであったのかを見つけます。

 

 

 

そしてその先の衝撃の展開へ…。

 

 

 

 

 

そして無事ラストを迎えたかと思いきや、更なる衝撃の大どんでん返しの結末が待ち受けています。

 

 

まるでコントのようなラストに思わず「え〜っ!?」と声が出てしまい、さらにこの本の意味することが何なのかを無性に誰かと語り合いたくなります。

 

 

 

 

 

作者は、アメリカ児童文学の初期の黄金時代を築いたといわれるフランク・ストックトン。

 

絵は『かいじゅうたちのいるところ』でコルデコット賞を受賞したモーリス・センダック。

 

日本図書館協会選定図書、全国学校図書館協議会選定図書にも選ばれている、非常に優れた読みごたえのある作品です。

 

 

 

愉快で不思議なお話ですが、どこか哲学的なニュアンスが含まれていて大人の方にもおすすめです。

 

 

 

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