oicchimouseのおいっち・にー・さん・しー

〜絵本講師oicchimouseの絵本と本と子育ての小部屋〜

おいっちまうすのひとくちポエム

おいっちまうすのひとくちポエム〈家族会議〉

〈家族会議〉 oicchimouse:ちょっと、最近、私のブログはちゃんと読んでくれてるかい? 旦那:読んでないね。 oicchimouse:家族なんだから読んでよ。 旦那:うーん。ちょっと文章がまわりくどくて読みにくいね。 娘:あと、ちょっと説教くさいね。 旦那:それか…

おいっちまうすのひとくちポエム〈おばけの思い出〉

〈おばけの思い出〉 私が小学6年生のときの修学旅行は、京都でした。 お宿は少し古い旅館で、一つの部屋に、同じ班の女の子6人で布団を敷いて泊まるようになっていました。 お宿に大きな荷物を置いて、一休みしてから夕食を食べました。 少し暗くなると、先…

おいっちまうすのひとくちポエム〈ニュース〉

〈ニュース〉 「お母さん、お母さん!さっきすごいことがあったよ!」 「どんなことかい?」 「私が道を歩いてたらね、犬を連れた人がいてね、その犬がうんちをしたんだけどね、」 「ほうほう、」 「その人はビニール袋に犬のうんちを入れてね、その袋をまた…

おいっちまうすのひとくちポエム〈新春の句〉

みなさま、あけましておめでとうございます㊗️ いつもこのような拙い記事を読んでいただき、本当にありがとうございます。 昨年から開始したこちらのブログ。いまだに手探り状態ではございますが、みなさまのおかげで何とか年を越すことができました。 年末…

おいっちまうすのひとくちポエム〈不思議な栗の木〉

〈不思議な栗の木〉 私が通っていた小学校は、とても小さな古い木造の小学校で、全校児童は35人くらいだった。 児童の人数が少ないので、同級生の人数は5、6人。 ある日の下校時間。 私たちは大人数で学校から帰っていた。 大人数と言っても5年生と6年生を合…

おいっちまうすのひとくちポエム〈銭湯〉

〈銭湯〉 「この間、教えてくれたやつ買ったわよ。」 「あらそう。どうだった?」 「すごい効いたわよ、ありがとう。」 「ちょっと高いんだけどねえ。」 ガラガラガラ 「お母さん、ロッカーの鍵持っていい?」 「ダメダメ。前に渡した時に振り回してどっかに…

おいっちまうすのひとくちポエム〈芋の句(連作)〉

〈芋の句(連作)〉 我が子ども 土にまみれた 芋リュック なぜに背負ったまま 湯につかる 校庭に 干された芋を 眺めつつ スイートポテトの 材料買いに 芋掘りの 帰りの靴から ザラザラと 出る砂 無限 まるで4次元 カバンから 有線イヤフォン 取り出せば 鍵 …

おいっちまうすのひとくちポエム〈妖怪騒動の思い出〉

〈妖怪騒動の思い出〉 今日は朝からしとしとと雨が降り続いている そして 微秒に冷えている 朝 玄関で娘に上着を着ていくように促したが 娘は拒否した なぜなら もうランドセルを背負っていたため ランドセルを下ろし 上着を着 再びランドセルを背負い直すと…

おいっちまうすのひとくちポエム〈オトップ物語〉

〈オトップ物語〉 旦那:「ある夜 おとうさんは夢の中でうさぎだった うさぎ(おとうさん)は かめと競争をしていた かめが遅いので うさぎ(おとうさん)は木の下で居眠りをしていた しかし ギリギリのところで うさぎ(おとうさん)は目を覚ました 再び走…

おいっちまうすのひとくちポエム〈豆苗〉

〈豆苗〉 豆苗を育てている 夏は伸びが悪かった そして根っこがカビた 豆の部分が毛玉ボールのように 最近は朝に刈りとったら お昼過ぎにはぼうぼうに生えている 緑色の豆苗の林 迷子になりそうだ 窓を開けると気持ちの良い秋風 豆苗の気持ちがよくわかる九…

おいっちまうすのひとくちポエム〈台風〉

〈台風〉 ある夜 お父さんは公園のブランコに乗った ブランコを激しくこいで右足の靴を高く飛ばした 右足の靴は 高い松の木のてっぺんに引っかかった お父さんは右足の靴をとるためにブランコを降り 左足の靴を松の木めがけて投げた すると左足の靴も 松の木…

おいっちまうすのひとくちポエム〈整体〉

〈整体〉 初めて整体に行った うつ伏せになる 整体師の先生が背中をぐっと押した お腹がぐーと鳴った 背中をぐっぐっと押した お腹がぐーぐーと鳴った ちょうどお昼前だった

おいっちまうすのひとくちポエム〈食欲の秋〉

〈食欲の秋〉 自分用の特別なおやつを買った 冷蔵庫の野菜室に入れる まずおやつを入れ、その上にピーマンの袋とレタスをかさねる そしてそっと冷蔵庫を閉めた

おいっちまうすのひとくちポエム〈秋の気配〉

〈秋の気配〉 朝、ゴミを出しに外に出たら空気がすんでいてとても気持ちがよかった 金木犀の花もそろそろか、と楽しみに思う 秋の気配を感じた 鋭い眼差しを向けるカラスの気配も感じた