【今日のおすすめ絵本】(対象…低学年から)
『ふしぎな500のぼうし』
ドクター・スース さく・え
わたなべ しげお やく
偕成社
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(あらすじ)
バーソロミュー・カビンズが持っていた、たった一つのぼうしは、おとうさんがかぶっていた古いぼうしでした。
その前は、おとうさんのおとうさんがかぶっていました。
ありふれたぼうし。
けれども、バーソロミューは、そのぼうしが大好きでした。
ある土曜日、バーソロミューは町へ出かけました。
町の市場で「つるこけもも」を売るためです。
すると、ラッパの音が鳴り響き馬車に乗った王様の一行が現れました。
「ぼうしを とれえ!」
護衛隊隊長が叫びました。
次に王様の馬車がバーソロミューの前を通り過ぎたのですが、すぐに馬車は止まりました。
馬車の窓から王様がバーソロミューをにらみつけているのです。
「いますぐぼうしをとれ」と王様がバーソロミューに言いました。
「けれども 王さま、ぼうしは、もう とっくに とっております。」
バーソロミューはこたえました。
ところがバーソロミューの頭にはまだぼうしがのったまま。
バーソロミューはあわてて、ぼうしをもぎとりますが、手には二つのぼうし、頭にはまたぼうしがのっています。
みんな必死でバーソロミューのぼうしをとりますが、次の瞬間には、全く同じぼうしがバーソロミューの頭の上にのっているのです。
バーソロミューがとったぼうしの数は…4…5…6…7…448…449…450…。
さて、王様を怒らせてしまったバーソロミューは一体どうなってしまうのでしょう…。
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ローラ・インガルス・ワイルダー賞、ピュリツァー賞特別賞受賞の本作。
アメリカをはじめ、世界中で50年以上読みつがれてきた作家、ドクター・スースによる奇想天外で痛快な絵本です。
おびただしい数のぼうしと、訪れる幸せな結末。非常に気持ちの良い読後感です。
ちょうど最近読んだ海外の児童書の中で主人公とその友達が、「ドクター・スース」の本名が「セオドア・ガイゼル」だという話をしていて、久しぶりにこちらの本も読みたくなりました。
海外での人気に比べると日本ではあまりメジャーではない作家さんかもしれませんが、「グリンチ」の作者だと言われるとピンとこられるかたも多いかもしれません。