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oicchimouseの森の図書館員がめくるめく絵本の世界をご案内いたします。お子さまも大人の方もどうぞひと休みしていってくださいな。

NO MUSIC, NO LIFE 『ねこのくにのおきゃくさま』(2月22日の猫の日に読みたい絵本)

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【今日のおすすめ絵本】(対象…3歳頃から大人まで)

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『ねこのくにのおきゃくさま』

シビル・ウェッタシンハ 作

まつおかきょうこ 訳

福音館書店

 

 

 

(あらすじ)

 

うみをこえたはるかかなたに、ねこのくにがありました。<中略>

ねこのくにのひとたちは、はたらくことはしっていました。

 

でも、たのしむことをしりませんでした。

 

このくにには、おんがくも、おどりもなかったのです。

 

ところが、あるひ、うみのむこうから、みたこともないふねが一そうあらわれて、ねこのくにのきしべにつきました。

 

そして、そのふねから、みたこともないひとがふたり、おりてきました。(本文ママ)





働き者ですが、楽しむことを知らず、何かが足りないと感じていた、ねこの国の人々に、謎の「おきゃくさま」は、「おんがく」と「おどり」を教えます。

 

 

ねこたちは、大喜びするのですが、「おきゃくさま」は、仮面を絶対に外そうとしません。

 

 

ついに。明らかになった「おきゃくさま」の正体とは……。

 

 

『きつねのホイティ』や『かさどろぼう』などで知られる、スリランカの絵本作家シビル・ウェッタシンハさんによる、作品です。

 

 

異国情緒漂う特徴的な絵のタッチは、ひとめみただけで彼女の作品だと分かる独特な個性があり、ページをめくると、お話が生まれた土地が醸し出す雰囲気や、土のかおりがしてきそうな気がします。

 

 

彼女の描くお話のほとんどは、6歳まで過ごしたスリランカ南部、ゴール近郊のギントタ村での生活がもとになっているそう。

 

 

 

民話的な雰囲気の絵に対して、お話が伝える本質的な部分は現代的で、大人が読んでもハッとさせられます。

 

 

子どもたちは、もちろん怪しい仮面をつけた「おきゃくさま」の正体が誰なのか、当てようとして、盛り上がります。

 

 

 

日常に追われて気持ちの余裕がなくなってきたときに、ぜひ、読みたい一冊です。

 

 

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