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お久しぶりです。こんにちは。絵本講師のoicchimouseです。
今日は、今年度から始まった『oicchimouseの絵本相談室』で最近特によくご質問をいただいている〈絵本と読み聞かせのお悩みベスト5〉について、お話させていただこうかと思います。
ちなみにoicchimouseの絵本相談室は、0歳〜2歳くらいまでの小さなお子様がいらっしゃる保護者の皆さまに多くご利用いただいているような印象です。
*自治体のホームページ上では「絵本相談」という名目で掲載されており、講師名も「oicchimouse」ではなく、本名でご紹介いただいておりますが、絵本相談コーナーに置いているチラシは、『oicchimouseの絵本相談室』になっています⬇︎
では、いってみましょー!
〈絵本と読み聞かせのお悩みベスト5〉
Q1.読んでいる途中でどこかに行ってしまうのですが、どうしたらよいのでしょうか?
A.小さいお子様が一度に集中できる時間は[年齢+1分]程度ですので、読み聞かせの途中で動き回ってしまうことを気にする必要はありません。
どこかに行ってしまったら、そこまでで読み聞かせを終わって一緒に遊んでもいいですし、お子様の安全を横目で確認しつつ、保護者の方がそのまま最後まで読み終えるのも良いでしょう。
(遊びながらお子様が耳だけ聞いていることもあります。)
最後まで読み聞かせを聞くように強制することは、お子様が絵本に対してネガティブな印象を持ってしまうことにもつながりかねませんので、NGです。
大切なのは1冊を最後まできっちりと読み切ることではなく、大人から子どもへの「絵本の読み聞かせ」という習慣を「続けること」なのです。
Q2.まだ1ページ目を読み終えていないのに、次々とページをめくろうとするのですが、どうしたらよいのでしょうか?
A.好きにめくらせてあげてください。
お子さまが読み聞かせ途中で絵本のページを自らめくろうとするのは、「絵本に興味を持っている」「次のページがどうなっているのか知りたい」という気持ちの現れです。
絵本は絵を見るだけでもストーリーが分かるように計算しつくされて作られているので、お子さまは絵だけでも内容が分かります。
大きくなるにしたがって、徐々に最後まで聞けるようになってきますので、1冊をきっちり完読することよりも、まずは、絵本に興味を持ちはじめているお子さまの気持ちを優先してあげてください。
Q3.いつも同じ絵本を読んでほしがるのですが、一冊を繰り返し読むのと、いろいろな種類の絵本を読むのと、どちらのほうがいいのでしょうか?
A.どちらも大切です。
子どもにとって、お気に入りの一冊というのはとても特別なものなのです。
何度も読んで、どのような展開になるのか分かっている絵本は、安心して読めるものであり、ページを開けば、そこにはいつも楽しい時間が約束されています。
お気に入りの一冊は、お気に入りのおもちゃや人形と同じ、心のお守りなのです。
読めば読むほど特別な存在になり、お子さまの心を支える根っこになってくれますので、何度でも繰り返し読んであげてください。
それと同時に、いろいろな種類の絵本も余裕があればぜひ図書館などで沢山まとめて借りてきてご自宅に定期的にストックしておいてください。スーパーの買い物かごのような持ち手付きのカゴにどさっと入れておくと家の中での持ち運びにも便利ですし、お子様も急に来た大量の絵本に「なんだ、なんだ?」と興味を示したりします。
必ずしも返却期限までに全部読み切る必要はありません。
「手の届く範囲にいつもいろいろな絵本がある」ことが大切なのです。
ですから、読まずに返す絵本があってもいいのです。
お気に入りの絵本の合間に少しずつ読み聞かせしてあげてください。
いろいろな種類の絵本はお子さまの世界を広げてくれる「どこでもドア」です。
普段生活している空間の外側に、ベビーカーも抱っこ紐も無しで連れて行ってあげられるのですから、こんなお手軽なことはありません。
最近では、宅配サービスをおこなっている図書館も増えていますので、来館が難しい場合にはそういったサービスを利用するのもおすすめです。
ぜひ、一度、最寄りの図書館にお問い合わせしてみてください。
\時短で借りる方法はこちらの記事の中にあります。/
\絵本選びに役立つおすすめガイドブックについてはこちら/
\赤ちゃん期の絵本についてはこちら/
Q4.赤ちゃん絵本は、擬音語の繰り返しのようなものが多く、読み聞かせをしていてあまり楽しくないのですが、それでも、我慢して読む方がいいのでしょうか?
A.赤ちゃん絵本は、まだ視力が完成していない月齢の赤ちゃんの目にも見えやすいように、はっきりとした明るい色や大きな形で描かれていることが多く、赤ちゃんファーストな作りになっています。
また、擬音語やリズムのある音も小さい子にとってはとても楽しいものです。
赤ちゃん絵本自体には、面白さを感じられなかったとしても、その絵本を読んでもらって楽しんでいる時のお子様の表情をながめるのは、とても可愛くて面白いものです。
「その表情を見るために読む」というのもなかなか良いものですよ。
とはいえ、絶対に赤ちゃん絵本を読まないといけないかというとそんなことはありません。
昔は今のようにたくさん赤ちゃん絵本はありませんでした。赤ちゃん絵本の代わりにわらべ歌や子守唄が歌われていたのです。
ですから、わらべ歌や子守唄を、一つか二つくらいでいいのでちょっと覚えて歌ってあげてもいいと思います。
YouTubeなどでも、すぐにできそうな簡単なものがたくさん紹介されているので、参考にしてみてください。
また、赤ちゃん絵本に抵抗がある場合は、少し大きい子向けであってもママやパパが読んでいて楽しめる絵本を読んであげるのもいいと思います。
一緒に絵本を楽しむ時間を過ごすことが一番大切なのです。
それに、まだ内容が分からなくてもママやパパが楽しんで読んでいれば赤ちゃんも「これは楽しい絵本なんだな」と感じますし、そうこうしているうちに赤ちゃんもすぐに育ちます。(笑)
今日は赤ちゃん絵本、明日はママやパパが読みたい絵本…という風に、代わりばんこにするのもいいかもしれませんね。
Q5.赤ちゃんの時に読み聞かせをたくさんしたほうが早くおしゃべりできるようになりますか?
A.赤ちゃんの時に読み聞かせをたくさんしてもらっているお子さんの中には、確かにおしゃべりが早くできるようになるお子さんもいます。
ただ、おしゃべりができるようになるためには、
①声を出すための運動機能が発達している
②聴力が十分発達している
③知能が発達している
④ことばを話したいという意欲がある
(参考文献:『シンプル育児の正解』主婦の友社・編 主婦の友社)
という4つの条件を満たす必要があるため、読み聞かせをたくさんしたからといって早くおしゃべりできるようになるとは限りません。
ただ、絵本の読み聞かせや、まわりの大人の方がたくさんの言葉かけをしてあげることで、お子様の中にはたくさんの「生きた言葉」が蓄えられていきます。
このことが、「言葉を話したい」という意欲がわくきっかけになったり、いざおしゃべりが始まった時の豊かな会話へとつながっていくような気がします。
いかがでしたでしょうか?
子育ては「適当」が良いといいますが、読み聞かせも「適当」でいいんです。
この「適当」は手抜きという意味ではなく、「なんとなくちょうどいい感じ」という意味です。
これですね⬇︎
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1.ある性質・状態・要求などに、ちょうどよく合うこと。ふさわしいこと。「―な訳語がない」
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2.度合がちょうどよいこと。「―な温度」(Oxford Languagesより引用)
次回は、9月20日AM10時〜開催です。
またお待ちしております〜。
ではでは、oicchimouseでした。