oicchimouseのおいっち・にー・さん・しー

oicchimouseの森の図書館員がめくるめく絵本の世界をご案内いたします。お子さまも大人の方もどうぞひと休みしていってくださいな。

なぜ小さい子どもは家にあるのと同じ絵本を図書館で借りようとするのか?

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こんにちは〜。見るタイミングを逃し続けて、大河ドラマ「光る君へ」を7話分もため込んでしまっているoicchimouseです。

 

さて、今日は小さいお子さまの図書館デビューでよくありがちなできごとについてお話しさせていただきたいと思います。

 

 

はじめに

 

oicchimouseが図書館をうろうろしていると、たまに親子のこんな光景を目にすることがあります。

 

 

👩「好きな絵本、選んでおいで〜。」

👦「じゃあ、僕、これにする。」

👩「……。この絵本はおうちに同じのがあるから図書館で借りて帰らなくても大丈夫よ。おうちに無い絵本を借りよう。他に何か読みたい絵本ない?」

👦「うーん…。ほかには無い。」

👩「じゃあ、お母さんが適当に選んじゃうわね。」

 

 

皆さんの中にも、身に覚えのある方がいらっしゃるかもしれません。

 

私も、子どもがちょうど赤ちゃんに毛が生えたくらいの年齢だった頃、同じようなことを言ってしまったことがあります。

このことを、私はいまだにちょっと後悔しているのです。

家にあるのと同じ絵本でも借りて帰ればよかったじゃないか…と。

 

 

そもそも、

なぜ小さい子どもは家にあるのと同じ絵本を図書館で借りて帰ろうとするのか?

 

 

家にあるのと同じ絵本を図書館で借りて帰ろうとする理由

 

大人にはよく理解できない、小さい子どもによるこの謎行動ですが、これには次のような理由があるのです。⬇︎

 

①家でいつも読んでいるお気に入り絵本を図書館という「別の場所」で発見し、うれしい気持ち。(大人でいうところの、仲が良かった同級生に街中でばったり再会したときのような気持ち)

 

②家にあるはずの絵本が図書館にもある不思議。「もしかして、家から図書館の本棚に飛んできた?」という気持ち。(同じ絵本が出版社から大量に出版されていることを小さい子はまだ知らない)

 

③絵本を自分で選ぶための情報をまだ持ち合わせていないため、家にもあって自分が好きでよく知っている絵本を選ぶ。(小さい子どもは、自分のよく知っていることが好き)

この感覚が成長とともに進化したものが「お気に入りの作家」で本を選ぶ、という選び方だと思います。

 

④家にある絵本と図書館にある絵本が物理的には同じものであったとしても、その2冊は精神的には別の絵本だから。

家にある方の絵本は、たくさん親御さんに読んでもらい、自分の手で何度も繰り返し触れたことのある、いわば「親子のものがたり」が詰まった世界に一つだけの絵本です。それに対し、図書館の絵本はそれにとてもよく似ているけれど、子どもにとっては、別の絵本という認識。

 

上記①〜④の理由から、「小さい子どもは家にあるのと同じ絵本を図書館で借りて帰ろうとする」と考えられます。

 

よって、それは小さい子どもにとって「必要な貸し出し」なのです。

また、「図書館で自分の力で選んだ絶対に間違いの無い正しい選択」なのです。

ですから、大人は子どもによるこの選択を尊重する必要があります。

 

 

おわりに

 

みなさまも、ぜひ、お子さまが家にあるのと全く同じ絵本を図書館で借りたがった際には、気持ちよく借りてあげてください。

 

「家にあるのと同じ絵本を図書館で借りたがる」お子さまとの尊いひとときをどうぞお楽しみくださいね。

 

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