【今日のおすすめ絵本と昔話の本】(対象…低学年から)
『かさじぞう』
さいわ おざわとしお・むらたみちこ
え しのざきみつお
くもん出版
『子どもに贈る昔ばなし14 鬼とあんころもちー幼い子のための昔ばなしー』
再話 昔ばなし大学再話研究会
編・監修 小澤俊夫
小澤昔ばなし研究所
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こんばんは〜。大掃除で埃だらけのoicchimouseです。
みなさま、明日はいよいよ大晦日ですね。
ということで今日は大晦日にぴったりな昔話「かさじぞう」をご紹介したいと思います。
「かさじぞう」なんてもう知ってるよ〜。と思ったそこのあなた!
世の中には、まだあなたの知らない「かさじぞう」があるかもしれませんよ〜。
今回ご紹介するのは2つ。
まず一つ目の「かさじぞう」は、くもん出版から出ているオーソドックスなタイプの「かさじぞう」。
小澤俊夫さんとむらたみちこさん再話による新潟県版です。
内容をまとめると…
●じさが正月用の餅米と味噌を買いに町に行く
→吹雪の中の六地蔵さまを発見
→六人分の笠を買う
→買い物できずに帰宅
→六地蔵さまが大判小判を届けてくれる
→めでたし
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もう一つの「かさじぞう」は、『子どもに贈る昔ばなし14 鬼とあんころもちー幼い子のための昔ばなしー』に収録されている山梨県版の「かさじぞう」です。
こちらの再話は昔ばなし大学再話研究会のみなさん&編・監修が小澤俊夫さんです。
内容をまとめると…
●おじいさんが町へお米を買いに行く
→おじぞうさんたちが雨にぬれている
→すげがさを買えるだけ買う
→笠が足りなくて六番目のおじぞうさんだけかぶせてやれない
→おじいさんがそのおじぞうさんを背負って、うちへ連れて帰る
→おじぞうさんをうちに飾る
→おじぞうさんの鼻からお米がぼろぼろ落ちてくる
→おじいさんおばあさんはよろこんでひろう
→おばあさんがもっとたくさん出そうとして、おじぞうさんの鼻をえぐる
→米が出なくなる
→おしまい
この山梨県版のような、お地蔵さんを家に連れ帰るタイプのものを『地蔵招待型』と言うそうです。
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はいはい、いかがでしょうか?
違いがどこかわかりますか?
◎天気が雪なのに対し、雨
◎お地蔵様が大判小判を持ってくるのに対し、お地蔵様自体をつれかえり、その鼻から米が出る
◎ハッピーエンドに対し、ちょっとのび太がドラえもんの道具を使って調子に乗ってしまった時のような結末
といった感じでしょうか?
同じ「かさじぞう」でも、ほっこり系とずっこけ系で、ずいぶん雰囲気が異なりますよね〜。
他の地域の「かさじぞう」がどうなっているのかはまだ未確認ですので、また機会があればご紹介していきたいと思います。
ではでは、みなさま、良いお年をお過ごしください〜☺️
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