【今日のおすすめ絵本】(4歳頃〜)
『ぞうくんのすてきなりょこう』
作…セシル・ジョスリン
絵…レナード・ワイスガード
訳…こみや ゆう
あかね書房
(あらすじ)
「ただいま、ママ」
「ボンソワール、ぞうくん」
ある日の夕方、ぞうくんが家に帰ってくると、なぜかママがいきなりフランス語をしゃべりだしました。
「ねえ、どうして きょうは フランスごを はなしてるの?」
「それはね、わたしたち こんど、フランスに りょこうに いくからよ」
ぞうくんは嬉しくて、「ばんざーい」のフランス語をママに聞きます。
ばんざいが、「ウーラ」だと教えてもらったぞうくんは、「ウーラ!ウーラ!ウーラ!」と叫びます。
ここでママが、
「ぞうくん、ちょっと しずかに シルトゥプレ」。
ぞうくんもママも楽しそうです。
*
*
*
ぞうくんがおふざけをして、ママが「おまえは ほんと、ドロール(おもしろい)ね。ジュテーム(だいすきよ)。」という場面。
荷造りの際に、ブラシを入れ忘れている、というぞうくんに「ブラシは いらないでしょう? だって おまえには けが ないんだもの。そもそも ぞうには みんな かみのけが ないってこと、わすれたの?おばかな ちびちゃん」とママが言う場面。
ぞうくんとママのやりとりが、愛情とユーモアに溢れていて、読みながら思わず子どもと一緒に大笑いです。
ストーリー全体を通して、旅行の前のなんとも言えない高揚感がとてもよく伝わってきて、なんだかわくわくしてきます。
「ぞうくんの すてきなりょこう」というタイトルですが、実際に旅行に行く場面は描かれていません。
やはり旅行の一番の醍醐味は「指折り数えて待つ日々の楽しさ」にあるからでしょうか。
ぞうくんシリーズ、色々出ていますがどれものんびり可愛らしくて癒されます。
ランキングに参加しています。
投票ボタンを押していただけると励みになります↓( ^ω^ )