oicchimouseのおいっち・にー・さん・しー

oicchimouseの森の図書館員がめくるめく絵本の世界をご案内いたします。お子さまも大人の方もどうぞひと休みしていってくださいな。

足りてる?足りてない?『小3夏休みの学校の宿題』

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こんにちは。oicchimouseです。

 

わが子は現在、都内の公立小学校に通っています。

 

教育熱心なご家庭が多く、学校も非常に教育熱心です。

 

ところがところが、子どもの夏休みの宿題リストを見せてもらったところ、

「ものすごく多い!」と一瞬思いきや、よく見ると、「いや?むしろ少ない???」

 

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以下は、子どもに課せられた宿題の一覧です。⬇︎

 

 

〈小学校からの夏休みの宿題〉

 

●夏休みのチャレンジ(お手伝いや夏っぽいことなどに20個チャレンジし、日にちを記録する)

●絵日記2日分

●一行日記(毎日)

●夏休み読書(3冊以上、できれば10冊以上)

●夏休みドリル(めっちゃ薄い、本気を出せば1日で終わる量)

●力試しのプリント(国語、算数、理科、社会、それぞれ1枚ずつ)

●漢字50問テスト(3枚)➡︎2学期のはじめに同じテストが行われる

●自由研究

●音楽カード(1学期に習ったリコーダー・鍵盤ハーモニカなどの曲の練習を8日分記録)

*読書感想文の宿題は、2年に1回なので、今年はありませんでした。

 

 

 

一見、めちゃくちゃたくさんあるように感じたのですが、よく見てみるとドリルやプリントなどの学習系に関しては、30年前に私が小3だった頃と比べて、かなり少ないのです。

 



 

私は田舎の小さな公立の小学校に通っておりましたが、当時の夏休みの宿題は⬇︎

 

〈私が通っていた30年前の小学校の夏休みの宿題〉

 

●夏休みドリル(毎日多めに取り組んで、やっと8月20日ごろに終わるくらいのボリューム)

●自由研究

●読書感想文

●一行日記

 

 

という、非常にシンプルでありながら、基礎学力の定着に重きを置いたなかなかの分量の宿題でした。

 

そして、夏休み中に3回ある「登校日」ごとに、学校から追加の学習用プリントが大量投入されていました…

 

 

 

30年前と現在の宿題を比較してみると、〈大きな違い〉が見えてきます。

 

 

〈昔と今の宿題の違い〉

 

それは、ざっくり言うと、学習系が大幅に少なくなって、逆に、体験系の宿題がものすごーく増えているということです。

 

 

 

子どもに、

「ドリルお母さんの時と比べて、少なすぎるような気がするけど最近はこんなものなのかな…?」

と聞いてみると、

「みんな塾でいっぱい宿題出されて忙しいから、学校のは少なめにしてるんじゃない?」

との回答が。(ちなみにわが家はまだ塾には行っていません。中学受験予定のため4年から入塾予定です。)

 

 

おそらく今の子どもたちは、塾や習い事で忙しく、学習は十分足りているけれど、昔の子どもたちにとっては当たり前だった「生活体験」が圧倒的に不足している?

➡︎宿題という形で、「生活体験」の機会を意識的に増やしてもらいたい

という学校からのメッセージなのでしょう。

 

『夏休みのチャレンジ』という宿題について〉

 

中でも学校が、一番力を入れていると思われるのが、『夏休みのチャレンジ』というもの。チャレンジという名のミッションが20個あって、それをクリアしていきます。(うち3個は何をするか自分で決めて良い)

 

お風呂掃除

自分の靴を洗う

お家の人と一緒に料理する

お家の人と一緒に食器を洗う

商店街におつかいに行く

洗濯物たたみを手伝う

家族の肩揉みをする

ノー動画デー(テレビ・ゲーム・タブレット・スマホ)

地元産の野菜を食べる

昆虫を見つける  

プールや海で泳ぐ練習をする   

などなど…

 

どれも日常生活の中で体験できるありふれたことですが、子どもにとっては時間と心に余裕がないと取り組めないものばかり。

親としても、夏休みという比較的時間の余裕がある時に、ぜひチャレンジしてもらいたいです。

 

旅行などのレジャーも楽しいものですが、意外と自分自身が大人になった時に鮮明に記憶に残っているのは旅行の思い出よりも、むしろ近所の友達との自由な遊びの思い出や、日常の中での何気ない一場面(生活体験)のような気がします。

 

A Iの時代へとすごいスピードで変化しつつある今、「ヒト」としての強みである〈生活体験から得られる見えない大切なもの〉の中に、時代を生き抜くヒントがあるのかもしれません。

 

 

〈宿題の不足分を補うためにわが家で使っている問題集〉



とはいえ、学校で出されている夏休みドリルは、前述のように、昔に比べてかなり少なくなっているため、のんびりやっても7月中には終わります。そして、わが家は塾にも行っていないので、これだけではちょっと心もとない……。

 

そこで8月からやるための問題集を購入しました。⬇︎

 

●基礎から発展まで無理なく進められる計算ドリル

 

『いっきに極める』は、春休み用として使っていた残りだったので、使い終わったあとは、掛け算割り算の計算を忘れないための復習を兼ねて以下のドリルに移行しています。⬇︎

 

 
 

こちらは、同じ問題を4日分繰り返した後に、次のステップの計算問題へと移行し、その問題もまた4日分繰り返して…という方法を用いることで、計算に対する嫌悪感が少なくなり、計算間違いも少なく、解くスピードも速くなるという、なかなかよくできたドリルです。同じプリント(ページ)が全て4枚ずつ入っています。
一枚ずつちぎって使えるのも助かります。(ドリル1冊丸々渡されるより、1枚ぺラリと渡される方が、心理的な負担が少ない)
 
●漢字ドリル
 

こちらの漢字ドリルは、学校の教科書通りに進んでいくタイプのものなので、普段の学校の授業の復習にも使えますし、ぴったり1学期に習ったところまでで学習を終了することができるので、子どもの苦手な漢字を発見しやすく、おすすめです。
わが家では、漢字の練習ページを普段の学校の授業の復習に使い、夏休み中は、残しておいた確認テストのページのみを使いました。
 
●国語の文章読解ドリル
 

こちらは、短めの文章問題を読んで、3問程度の問題に答える、という、ちょうど5分程度で終わる、ミニドリルです。(一枚ごとにちぎれます)
あってもなくてもよさそうなものですが、秋に入塾テストを控えているため、文章読解系の解き方の感覚を忘れないように使っています。簡単な作りで、問題もシンプルですが、いろいろなジャンルの文章が取り上げられているので、子どもも今日はどんなお話かな、と楽しんで解いています。今回は4年向けを選びました。
 
難問対策をする場合は以下がおすすめです。⬇︎
劇的に国語の文章読解・作文能力が上がります。
 

●算数の発展問題(秋の入塾テスト対策用)
 

丸腰で挑むわけにもいかないので、入塾テスト対策用に1年生の時から愛用している「スーパーエリート問題集」←ちょっとすごい名前ですが…
を、ストレスフリーな量で(一日半ページずつ)取り組んでいます。(全てではなく必要なページのみ抜粋して付箋をつけたもの)
 
と、いろいろ書いてきましたが、これでちょうど、昔の子どもの宿題と同じくらいになります。4冊ありますが、それぞれ1日1枚で(エリート問は半ページ)なので問題数は少ないです。30分〜40分くらいで終わります。
 

〈夏休み中子どもが体験したこと〉

ここから先は、『夏休みのチャレンジ』を中心に、子どもが夏休み中に体験したことです。
・梅ジュース作り
・お墓とお仏壇の掃除
・木魚をポクポクとたたく
・お墓参りとお寺のお坊さんへのお盆のご挨拶
・お盆の迎え火をする
・夕方に田んぼのあぜ道を通って散歩
・従兄弟と遊ぶ
・お寺に植えているソテツの綿のような部分を触る
・手のひらサイズのおばけ蜘蛛を発見する
・1人で商店街に買い物に行く(見守り用GPSをカバンに入れて)
などなど

特に、商店街への買い物では、かき氷のシロップ(メロンとイチゴの2本)と好きなおやつ1つを買ってくる予定だったのが、なぜか、かき氷のシロップ(メロン、イチゴ、みぞれの3本)と好きなおやつ(パピコを箱買い)、三ツ矢サイダー、と、大量の荷物を引きずりながら息を切らして満面の笑みをたたえて帰ってきました。
 
1000円以内に収まりそうだけど、念の為、少し多めに…と渡していた2000円が残金500円になっていました。
 
しかし、店員さんにシロップの場所を聞いたり、迷子に間違えられたり、他のお客さんに声をかけていただいたり、自分でいろいろ考えたり…と、大冒険の気分だったようで、帰ってきた時には顔がキラキラと輝いていました。
 
最近は物騒な事件も多いので、心配していましたが、子どもにとっては最高の体験になったようです。
 
体験の重要性については、次回、もう少し深掘りしつつ書いていきたいと思います。

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