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【今日のおすすめ絵本】(対象…小学校低学年から)
『きのうの夜、おとうさんがおそく帰った、そのわけは……』
作 市川 宣子
絵 はた こうしろう
ひさかたチャイルド
(あらすじ)
あっくんのおとうさんは、なかなか帰ってこない日があります。
寝る時間になっても帰ってこない夜。
おとうさんは、どこでなにをしているのでしょう?
きのうの夜、おとうさんはありんこのおとうさんたちと、もぐらのおとうさんたちと、みみずのおとうさんとスコップで地面に穴を掘っていました。
また、別の日のきのうの夜、おとうさんは不思議な男の子を乗せて、空飛ぶボートを漕いで夜空を飛んでいました。
またまた別の日のきのうの夜、おとうさんは……。
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帰りが遅くなった日の翌日の夜に、ベッドの隣でおとうさんが子どもに、「きのうの夜、おとうさんがおそく帰ったわけ」を話しながら寝かしつけをしている、というスタイルで語られたお話4篇で構成されています。
それぞれのお話の終わりには次の日曜日に、あっくんがおとうさんと思いきり遊ぶ楽しそうな休日の様子が見開きいっぱいに描かれていて、それがとても素敵です。
早く帰りたいけれども、遅く帰らなければならない理由があるおとうさん。
それでも、子どもと向き合える時間にはしっかりと愛情を注ぎ、「おとうさんの帰りが遅い」という子どもの寂しい気持ちと不在になる時間を、虚実の境目のようなファンタジーの世界でたっぷりと満たしてあげる。
非常に素敵なお父さんです。
いつも忙しいお父さんから子どもへの読み聞かせの時間に…。
また、お父さんのお誕生日や父の日のプレゼントなどにもおすすめの愉快で楽しい一冊です。