◎当ブログはアフェリエイト広告を利用しています。
こんにちは、oicchimouseです。
昨日に引き続きお送りしている【大人におすすめのクリスマス絵本】。
第2夜の今日は、
〈とってもかわいい子たちのとってもかわいいクリスマス〉
がテーマです。
・エリーちゃんのクリスマス
『エリーちゃんのクリスマス』
メアリー・チャルマーズ さく
おびか ゆうこ やく
福音館書店
正方形の小さなサイズに、真っ赤な赤とかわいいエリーちゃんが描かれた表紙が素敵な、こちらの絵本。
ページをめくると、雪が今にも降ってきそうな、どんよりとした空。
そして、雪が降りはじめると、あたり一面美しい白銀の世界へ…。
「ながぐつ はいてきて よかったね」
と言いながら、雪景色の中をエリーちゃんと、いぬのハリーは、大きな緑色のもみの木をソリに乗せて運んでいます。
二人が家に着くと、待っているのはまた何とも可愛らしい、うさぎのアリスとねこのヒラリーです。
お部屋の中で、みんなは、うさぎのアリスとねこのヒラリーが作っておいてくれた、あたたかいココアを飲みます。
小さなうさぎとねこが作ってくれるココアが飲めるなんて想像しただけで、にやにやしてしまいますね。
絵本の中に「ココア」という単語が出てくるとなんだかとても幸せな、温かい気分になるのは、私だけでしょうか?
そしてこのとってもかわいらしい4人組には、これ以上ないほど「ココア」が似合うのです。
ココアであたたまった4人はクリスマスツリーの準備のため、あれこれ働きます。
ところがツリーに飾る「おほしさま」がありません。
エリーちゃんは「おほしさま」を探しにいくことにしたのですが…。
さりげなく登場する優しいサンタさんも、なんだかスリムでどちらかというと妖精のような雰囲気です。
みんなで協力して、みんなで作り上げるクリスマスの日。完成したツリーを満足そうに眺める4人の後ろ姿がとても微笑ましく、クリスマスには必ず読みたくなる一冊。
チャルマーズの描く絵は、どの作品もとってもかわいらしいんですよ。
・まりーちゃんのくりすます
『まりーちゃんのくりすます』
文・絵 フランソワーズ
訳 与田準一
岩波書店
ふゆです。
ゆきが ふりました。
まりーちゃんは、
いいます、
しろい ひつじの
ぱたぽんに。
「もうすぐ くりすますよ、
わたし とっても
うれしいわ、ぱたぽん。」
ぱたぽんは ききます。
「くりすますですって?
わたし しらないわ。
くりすますの こと
わたしに おしえて、
まりーちゃん。」
(本文ママ)
この、まりーちゃんとぱたぽんの会話のかわいさ。
ひつじの名前が「ぱたぽん」というのも、すてきです。
テンポよく繰り返される二人の会話は、独特のリズムがあって、まるで歌のようです。
サンタクロースからプレゼントがもらえることが嬉しくて仕方ない様子で、ひたすら浮かれ気味のまりーちゃんに対し、
「わたしには 四つの ちいさな くろい くつ(黒い足先)が あるわ。でも わたしの くつは ぬぐことが できません。だから だんろの そばに おくことも できません。 さんたくろーすは くりすますの ぷれぜんと、わたしには おいていかないわ、まりーちゃん。」
と、かなしそうに答えるぱたぽん。
テンション高めのまりーちゃんのセリフと、かなしそうなパタポンのセリフが交互に繰り返されます。
まりーちゃん、もう、これ以上ぱたぽんの前でクリスマスの話はやめてあげて…
という気持ちと共に、このいじらしくかわいいぱたぽんに猛烈に何かあげたい気持ちが読者の心にわきあがってきたところで…
安心のハッピーエンドへと向かっていきます。
読み終えた頃には、みんなまりーちゃんとぱたぽんのファンになること間違いなしです。
第2夜、いかがでしたでしょうか?
かわいい子たちのひたすらかわいいクリスマス絵本で、ぜひみなさんも心の休息を…。