【小学校の読み聞かせボランティア】
参加されている保護者の方も多いのではないでしょうか?
でも、
「どんな本を読んだらいいのか分からない」
「自分の子どもに読んでいる本と同じでいいの」
「どんな服を着て行けばいい?」
などなど、いざ参加するとなると、いろいろと迷いますよね。
今回は、読み聞かせボランティアの本選びや服装、その他諸々についてお話させていただきます。
【本選びのポイント】
●できるだけはっきりした絵の本
教室の一番後ろの子もよく見えるように。淡い絵は美しいのですが、教室のような広い場所での読み聞かせには向きません。
●ストーリーが耳で聞いてわかりやすい
子どもたちが、自分だけで本を読むのであれば、複雑な部分があっても、その部分をゆっくり確認しながら繰り返して読むことができます。
しかし、『読み聞かせ』では少し分かりづらい部分があっても、一時停止することなく、そのまま読み手の朗読によって流れていってしまいます。
ですから、できるだけお話がスッと入ってくるような文章のものがよいのです。
●様々な家庭や子どもがいることを考慮する
選んだ絵本のテーマによって、悲しい気持ちや寂しい気持ち、孤独な気持ちになる子がいないように考慮し、誰もが楽しめるお話を選ぶ。
●どうしても本が決められないときは昔話
昔話は何百年も続く、いわば絶対的なベストセラーです。まず、間違いありません。
●迷った時は『東京子ども図書館』発行の基本蔵書目録を利用して探す
こちらの蔵書目録には、グループでの読み聞かせにおすすめの本に「📖」のマークがつけられているので、読み聞かせにぴったりの本を簡単に探し出すことができます。↓
【読み方のポイント】
●感情は込めずに、淡々と読む
怖そうな声、楽しそうな声、泣き声、などの声色を巧みに使い分け、読み手が俳優さんになってしまってはいけません。
ただ、淡々と落ち着いて読んでください。
声に読み手の感情を込めすぎると、聴き手がお話の世界を想像したり、お話の世界に入り込むことの妨げになってしまうからです。
(ただし、後ろの席まで聞こえるくらいの適度な音量とハキハキした聞き取りやすさは必要ですが…)
【当日の服装】
●ややカジュアルで
動きやすいカジュアルな服装で行くのがおすすめです。フォーマルだと何となく子どもたちの肩にも力が入ってしまうので、リラックスしてお話を楽しんでもらいたいからです。
ただ、一応学校なので、あまりにだらしなくならないように、派手にならないように。
●服の色は黒か白(ベージュやグレー、パステルカラーなども可)
本が主役なので、読み手は黒子になります。
つまり印象に残らない目立たない色の服を着ましょう。(例えば、私の最近のお気に入りコーデは、赤のスラックス➕グレーの半袖ロゴTなのですが、これだと登場した瞬間に子どもたちの脳裏に『赤のズボンのおばちゃん』という絵本と全く関係ない情報が強く焼き付いてしまうからです。)
ですから、私はいつも、黒のスキニーパンツに、黒の半袖無地Tシャツで行きます。寒ければさらに、黒のマウンテンパーカーを重ねます。(絵本を引き立たせることができる上にスリムに見えて一石二鳥です。)
教室は、子どもの熱気で大抵暑いので、パーカーは脱ぐことが多いです。
以下のスキニーパンツは、履いているのを忘れるくらい楽な上にとてもスタイルがよく見えるのでおすすめです。冬場は寒いので下にヒートテックを重ねばきしてますが、着膨れもしません。↓
【その他】
●開始時間の5分前には教室の前にスタンバイする
●教室にプロジェクターがある場合は、先生にお借りするのもおすすめです。
本来は絵本を持ち上げて、直接その質感や色合いを見てもらうのがベストなのですが、机の並びや教室の広さ、人数の関係などで、どうしても見えづらいことがあります。その場合にはプロジェクターがあると後ろの席の子にもよく見えて便利です。
●持ち時間をオーバーしてしまわないように、あらかじめ家で本を読んでタイムを計っておきます。授業時間に食い込むのは絶対にNGです。(読み聞かせの時間が10分与えられている場合、7〜8分で読み切れる本にする)
●読み聞かせの後で、記録を残すためにレポートを求められることがあります。
私の参加しているボランティアでは、
「日にち、書名、作家名、本のあらすじや子どもたちの反応」を記載するようになっております。
【まとめ】
最初は、本選びに悩んだり、たくさんの子どもたちの前で読み聞かせするのは少し緊張するかもしれません。
しかし、子どもたちと一緒に一冊の絵本を楽しむ時間はなかなかよいものですよ。
子どもの反応も様々で、とても興味深いですし、学校やクラスの雰囲気を肌で感じることもできます。
みなさんも、機会があればぜひ参加してみてくださいね。