こんばんは。oicchimouseです。
先日、子どもがサピックスの組み分けテストを受けてきました。
算数は、あらかじめ立てた作戦通りに問題を解いていったようで、目標にしていた正答率を超えていましたが、予想外に難しかったのが[国語]。
学校での子どもたちのいざこざがテーマの物語だったのですが、とにかく読みづらい…。
問題文の長さはいつもどおりの結構な長文で、特に変わりないのですが、ちょっと読みづらく感じたのは、以下のような理由からです。↓
●学校が舞台なので仕方ないが、クラスメイトから複数の名前(あだ名、苗字呼び、下の名前)で呼ばれている登場人物が登場するため、どれとどれが同一人物なのか頭の中で整理しながら読み進める必要がある。
●テストではよくあるスタイルだが、お話の途中から本文が始まっているため、ちょっと状況を把握するまで時間がかかる。
●普段、娘が好んで読んでいる岩波少年文庫をクラシックに例えると、今回の問題文は会話文を中心としたポップス的な文章のため、読みながら若干調子が狂う。
●主人公の心の中に様々な感情が複雑に絡み合いながら渦巻いている。
これは、つまり、単に普段から読書している、勉強をしているというだけではなく、実生活において他人との深い関わり合いがあるか、共感できるだけの精神的な体験があるか、が問われているのではないかと思います。
コロナ禍でマスク生活の中、ソーシャルディスタンスをとっていた今の3年生には、なかなか難しかったのではないでしょうか。
説明文的な文章の場合や、軽めの物語文であれば、受験テクニックのみで答えることもできますが、このタイプの少しやっかいな物語文で、登場人物の複雑な感情や、置かれている状況などを深く理解するには、やはり、人としっかり関わる体験が不可欠だと言えます。
ギャングエイジと呼ばれるこの世代の子どもたちには、ぜひ、コロナ禍で出遅れてしまった分の「人としっかり関わる体験」をたくさんしてもらいたいな、と思います。