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〜絵本講師oicchimouseの絵本と本と子育ての小部屋〜

幻想的で美しい夜の森の小さな舞台『おどりたいの』

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【今日のおすすめ絵本】(対象…3歳頃〜大人まで)

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『おどりたいの』

 

豊福まきこ 作

 

BL出版

 

 

(あらすじ)

深い森のはずれに、美しい音楽の流れてくる建物がありました。

 

こうさぎはそれが何なのか気になって仕方ありません。

 

ある晩、こうさぎはその建物に近づいてみました。

 

すると、中には白いチュチュを着たたくさんの女の子たちがいて、音楽に合わせて美しく踊っていました。

 

「なんてきれいでかわいいの」

 

「わたしもおどりたい…!」

 

バレエの美しさに魅入られたこうさぎは、ドキドキしながらも勇気を振り絞って、教室の門をたたきます…。

無事、バレエ教室の一員になったこうさぎですが、人間の発表会には残念ながら出ることができません。

 

そこでこうさぎは仲間のうさぎたちと一緒に手作りの発表会を開くことにしたのです。

 

白いばらの花びらを何枚も重ねて作り上げた可愛くてふわふわのチュチュ。

舞台は森一番の大きな切り株。

森の動物たちやバレエ教室のみんながお客さまです。

 

 

夜の暗い森の中、まんまるお月様のスポットライトを浴びて、白いこうさぎの自信に満ちあふれた小さな姿が美しく夜空を舞います。

 

アングルや構成など随所に工夫が見られ、全てのページがとても素晴らしいのですが、とりわけそのラストシーンの絵の美しさにはため息が出るほどです。

 

 

 

何かが自分の琴線に触れた時のビリビリとした心地よい感覚。

その振動に突き動かされ、新しい世界へと続く扉をノックするときの緊張入り混じる高揚感。

 

自分が心から好きだと思えることをやる舞台に大きい、小さいは関係ないのです。

 

きっといちばん大切なことは「たのしそうに いつまでも おどりつづける」ことなのかもしれませんね。

 

 

 

飛躍の年である卯年にふさわしい一冊。

何か新しいことをはじめてみたいと思っている方におすすめの絵本です。

 

 

 

oicchimouse.com

 

 
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